ここでは一般的なお茶の淹れかたをご紹介します。
ただ、人によって好みは違います。そこで、ここに書か
れたものを基準にして、温度や、時間を変え、
自分にとって最高のお茶を見つけてください。お茶は
もっと自由に楽しんでもらえるものなのですから。
摘み取りの2〜3週間ほど前によしず棚などで茶園を覆い、直射日光を避けて旨味を増し、
苦みを抑え育てた茶葉を蒸し、もんで乾燥させたもの。
アミノ酸、テアニンなどのうま味成分を多く含み、甘い香りと濃厚なうまみが特長。
最上級の緑茶です。
湯冷ましにお湯を注ぎ、冷まします。急須もあらかじめ
温めておきます。湯冷ましを持ったときに、
熱くなく、人肌くらいの温度が目安です。
温めた急須に茶葉を3人分で茶さじ2杯程度入れ、
冷ましたお湯を茶葉がひたる程度注ぎ、
茶葉がひらくまで2〜3分置きます。
量と濃さが均一になるように少しずつ湯呑に 注ぎ分けましょう。
日本茶の代表で、最も一般的な茶で、上級品ほど旨味や香りが良くなります。
摘み取った茶葉を蒸した後、もんで
乾燥させます。
涼しい香りと、さっぱりとした味わいが特長。八十八夜のころに摘み取って
作られた新茶は初夏の風物詩となっています。
急須は扱いやすい2〜3人用の小振りのもので、
茶葉は3人分で茶さじ2杯程度が目安。
急須の7〜8分目までお湯を注ぎます。
葉がひらくまで1分間ほど待ちます。
量と濃さが均一になるように少しずつ湯呑に注ぎ分けましょう。
玉露と同じように、摘み取りの2〜3週間ほど前によしず棚などで茶園を覆い、
直射日光を避けて育てた茶葉を蒸して、それをもまずに乾燥させ、石臼でひいて
仕上げます。抹茶は堅苦しいというイメージが強いですが、
肩の力をぬいて気軽に抹茶を楽しんでみてはいかがですか?
茶碗にお湯を注ぎ、温めます。
お湯を捨て茶碗の水滴をぬぐったら、
茶杓に2杯(約2g)の抹茶を入れます。
80〜90度のお湯を(70〜80cc)程度注ぎ、
細かい泡が立つように茶筌をすばやく前後させて泡立てます。
最後に「の」の文字を書くようにして茶筌を引き上げます。
煎茶や玉露などの製造工程で、葉が壊れて細かくなったものを集めたお茶です。
「粉茶」とはいっても、抹茶のようにすべて粉末というわけではありません。
味は深く、濃く、まろやかで、甘みがありますが、後味はさっぱりしているので、食中、
食後のお茶に適しています。
3人分で急須にティースプーン3杯(10g)
程度の茶葉を入れます。
約70度のお湯を200cc注ぎます。
茶葉が細かいので、淹れるときは茶こしを使い、
抽出時間も短くてよいので、30秒程待ったら、量と濃さが均一に
なるように少しずつ湯呑に注ぎ分けましょう。
アミノ酸の一種で、お湯に溶けやすい性質があります。
茶の独特な旨みを生み出し、精神をリラックスさせ、
カフェインの興奮作用に拮抗します。とくに玉露にたくさん含まれています。
現在、カテキンの効果として最も注目されているのは、抗ガン作用と
抗微生物作用です渋みのもととなるタンニンの成分です。
とくに緑茶には良質のカテキンが含まれています。
苦みのもととなります、低温のお湯には溶けにくい性質があります。
推定樹齢350年、枝張り約80平方m、樹高約4.6mと
いう巨樹で、慶安年間(1648〜1652)に嬉野茶の祖・
吉村新兵衛が植えた一本といわれています。本来、
茶はツバキ科に属する常緑の灌木【かんぼく=低木】
であまり大きくならないとされていますが。この不動山
にある大茶樹は樹齢350年以上と推定され、中国でも
これほど大きなものはなく世界一の大きさ誇るのでは
ないかと言われています。この嬉野大茶樹は、その
希少性から大正15年10月に国の天然記念物として
指定されています。